自閉症スペクトラムグレーゾーンと診断されてもショックを受けなかったのは
学生時代の頃のこともあったと思います。
ということで、子供の頃の事を振り返ってみたいのですが
多分暗くなると思いますので注意。
でも、私の記憶は大体中学生くらいからしかありません。
それより前はなんか嫌だった記憶だけが鮮明に残っていて
それ以外の記憶はぶつ切りといった感じです。
だから小学生の時は嫌だったことしか覚えてないですが…
低学年くらいの頃は表情がない、自発的に話そうとしない子供だったと思います。
話しかけられても単語だけで返して話はすぐに終わるみたいなそっけないやつでした。
回りにいっさい興味がなく、自分の世界の中でだけ生きていました。
多分、そこがグレーゾーンと言われる所ではないでしょうか
家では症状が出ないから親は気付かない。
また、学校でも衝動性がなかったので
ただの人見知りの大人しい子と思われて教師も分からない…
ましてや、私の子供の頃なんて発達障害という病名なんて、知られてなかったので…。
だから客観的に見ると「大人しい、緊張してるだけ」という認識だったと思う。
本当は何も考えてないだけでしたが。
また、二時間ある図工を15分で、ひらがなの書き取りを5分で終わらせて
あとはボーッと空想をして遊んでいたことをよく覚えています。
授業も聞いているのが苦手であまり聞いていませんでしたね
小4のときに1度転校をしたのですが
自由な校風で割りと今思えば良かったのでは?と思うのですが
当時の私は馴染めずに休みがちになり結局もとの小学校に戻りました。
そんなこんなで、高学年。回りのクラスメイトはおかしいと気付きます。
まず、言われたことが「表情がないから感情がない」これはショックというかムカつきました。
悪気があって言ったのではないと思うけど
私だって人間なんだから感情の起伏は激しい方ではないですが
嬉しかったり怒ったりする感情くらいはあります。
そして、もうそんな事は言われないように
家でこっそり鏡を見ながら表情を作る練習をしました。
クラスメイトがよくしている表情を真似たり
怒るときは口をへの字にして、笑うときは目を細めて~とか。
漫画とかも読みながら表情の研究をしました。
なんとか笑えるようになっても「声が出てない」とか言われて
笑い声を出す練習もしたり、本当に表情筋も腹筋も痛かったですよ
それまで回りに無頓着だっただけに今まで意識したことのない
回りの人達の様子を見て合わせるという事は正直な話苦痛で
自分の世界だけで生きてきたのに…こう…自分の部屋にずっと人がいるみたいな
落ち着かない感覚を持って過ごしていました。
そしてこの頃から少しずつストレスをためていきました。
髪を引っこ抜いたり、チックという症状が出たり白髪がよくできてましたね。
また、教師にも人に合わせろ、友達グループに入れとせっつかれていてかなり追い込まれていました。
当時、友達ではないけど付かず離れずといった感じの同級生がいまして…
その子は子供なのに少し達観しているような雰囲気の優しい子で1度私に
「そのままでいいんだよ、○○さんは」
と言ってくれたのですが、当時の私は必死だったので聞き流していました。
でもその言葉が今になってこんなにも心にしみるとは…ありがたい
※主な空想の内容。